最近、注目を集めているスキンケア成分「ナイアシンアミド」。
とくに「シワ改善」に効くと人気になっていますが
実は他にも複数のうれしい効果が。
使い方やおすすめアイテムもあわせて詳しくご紹介します!
スキンケア成分「ナイアシンアミド」とは
最近注目の優秀なスキンケア成分「ナイアシンアミド」。
いろいろなところで「ナイアシンアミド配合!」という
うたい文句を目にするようになり
なんとなく“良い”のは伝わってくるけれど…
実際のところその特徴や効果について
詳しいことまでは、ぱっと見ではわかりづらいですよね。
ナイアシンアミドというのは、ビタミンB群の1つ。
水に溶ける(水溶性)という性質をもっているのがポイントで、
この特徴があとでご紹介する
“使用感の良さ”にもつながってきます。
それほど高価な成分ではないこともあり
プチプラからデパコスまで、
そして一般化粧品から薬用化粧品(医薬部外品)まで、
アイテムのバリエーションは豊富。
さまざまな「ナイアシンアミド配合」アイテムがあるので
詳しくみてみましょう。
「ナイアシンアミド」の効果・使い方
「ナイアシンアミド」のスキンケア効果
実はナイアシンアミドは、医薬部外品の有効成分として
厚生労働省の承認を受けている成分。
しかも、その効果は1つではなく、なんと3つも!
それは…
「シワ改善」「美白」「肌荒れ」
です。
<シワ改善ケア>効果
最近話題になっている大きな理由は、なんといってもこちら。
2018年に、コーセーさんの申請によって
「シワ改善」の効果で
医薬部外品の有効成分に承認されました!
これによって「ナイアシンアミド配合」をうたう
スキンケアコスメが大盛り上がりしているのです。
具体的には、肌の大切な潤い成分・ヒアルロン酸などを
内側で支えている「コラーゲン」をつくりだすのを促進する
はたらきがあります。
「コラーゲン」を減らさない
=肌のハリを出す
=シワ改善に効果あり!
というわけです。
肌のコラーゲンは、紫外線を浴びたり年齢を重ねたりすることで
減ってしまうといわれているので、スキンケアでのサポートは重要。
大人の肌にはうれしい、見逃せない作用ですね。
<美白ケア>効果
さらにその前、2007年にはP&Gさんの申請で
「美白」効果も医薬部外品の有効成分に承認されています!
このときの医薬部外品としての表示名は
「ニコチン酸アミド」。
↑こう書いてあっても「ナイアシンアミド」と同じものです◎
具体的には、シミやそばかすの原因である「メラニン」が
肌の表面に送られにくくし
色素沈着を抑制するという効果です。
紫外線を浴びることでつくられるメラニンは
普通であれば、
肌の表面に送られる→ターンオーバーで排出されるのですが、
これもまた、年齢を重ねるなどしてターンオーバーが乱れると
そのまま排出されずに肌にとどまって
シミやそばかすなどの色素沈着として残ってしまうことに…。
これもまた、大人の肌にとってはぜひ取り入れたい作用です!
<肌荒れケア>効果
そしてもう1つ、ナイアシンアミドには
「肌荒れ」をケアする効果も。
こちらもまた肌の潤い維持には欠かせない「セラミド」の合成を促すことで
肌のバリア機能をサポートしてくれる、というものです。
「セラミド」≒肌のバリア機能のカギとなるもの。
水分をしっかりはさみこんで肌にキープするはたらきのある成分で、
これによって外の刺激から守ってくれています。
しかしこのセラミドも、ターンオーバーが乱れたときや
過度な洗顔、そしてまた年齢によっても減ってしまうといわれています。
肌に直接セラミドを補える「セラミド配合」のスキンケアも多くありますが
乾燥や肌荒れが気になるときには
ナイアシンアミドもあわせて取り入れたい成分ですね。
「ナイアシンアミド」スキンケアの使い方
ナイアシンアミドは、水溶性(水に溶ける)成分。
そのため、“水っぽい”テクスチャーのアイテム、
つまり化粧水や美容液によく使われています。
(もちろんクリームなどもありますが!)
オイルを含まないので、ベタつきや重さがなく
使うタイミングや肌質を問わず使いやすいのが魅力。
みずみずしく肌になじみやすいものが多いです。
特に併用NGの成分などはなく、
基本的には塗ってピリピリするような刺激もないので
敏感肌さんや肌トラブルを抱えているときも使用OKです。
※ただし、まれに肌質や肌の状態にあわず
赤みなどの異常がでた場合は使用を中止するようにしてください。
ナイアシンアミドは「医薬部外品」を使うべき?
ナイアシンアミドは「医薬部外品」の
有効成分として承認を受けている、とご紹介しましたが
化粧品には「医薬部外品」(=「薬用化粧品」)と
そうでないもの(「一般化粧品」)があります。
なんとなく、「医薬部外品」のほうが効果ありそう!
…と感じるかもしれませんが、これはモノによりけり。
「医薬部外品」の何が特別かというと、
・承認を得ている効果をアピールできること
・一定の濃度が配合されていること
の主に2つです。
「医薬部外品」は承認を得ている効果をアピールできる
先にご紹介した「シワ改善」「美白」「肌荒れ」という
ナイアシンアミドの効果は、
“医薬部外品の有効成分として”承認されているもの。
つまり、医薬部外品ではない一般化粧品では
ナイアシンアミドが例えどれだけ高濃度で入っていても
「シワ改善」効果があります!とはいえないのです。
*これは、表示に関する決まりであって
“実際にシワ改善効果があるかどうか”はまた別のお話です。
これを堂々と広告やパッケージで言えるかどうか、
というのが医薬部外品の特別なポイントです。
「医薬部外品」には一定の濃度が配合されている
医薬部外品で「シワ改善効果があります!」というためには、
きちんと効果が得られて、かつ、安全性も担保できる
配合濃度の範囲が決められています。
医薬部外品の場合は、この決められた濃度の範囲内より多くても少なくてもNG。
つまりプチプラコスメでもデパコスでも、
有効成分にナイアシンアミドを配合した医薬部外品(薬用化粧品)
なら必ず濃度はこの範囲内!というわけです。
なので、敏感肌で化粧品によって肌に合う/合わないものがある場合などは
医薬部外品(薬用化粧品)を選んだほうが安心かも。
じゃあそれ以外の普通の化粧品は?というと、
こちらは濃度の決まりはありません。
配合されているのが0.1%以下など少量のものもあれば
逆に10%〜20%と高濃度で攻めているものもあります。
なので、高濃度配合のスキンケアで高い効果を期待したい!
攻めの美容!!!を求める方は、
あえて一般化粧品からアイテムを探すのもおすすめ。
一般化粧品なので、そこに「シワ改善効果あり!」とは書かれていませんが
「ナイアシンアミド高配合!」をうたっているスキンケアはいろいろあるので
成分名でチェックしてみてくださいね。
シワ改善は、ナイアシンアミドとレチノール、どっちを選ぶ?
「シワ改善」というと、最近もう1つ有名になっている成分が…
そう、「レチノール」。
レチノールというと、赤くなる、皮むけする、
でもだからこそ効果が実感できる“攻めの美容”…
というイメージがあるかもしれません。
イメージどおり、「シワ改善」に特化して
高い効果を期待するならレチノールがおすすめ。
ただし、高濃度のレチノールは
その副作用や使用タイミングなどに注意して
取り入れていく必要があります。
一方で、ナイアシンアミドなら副作用はなく
朝でも夜でも、肌トラブルがあっても、いつでも使えて
しかも「美白」や「肌荒れ」のケアまで同時にできてしまう、
というのが大きな魅力。
ただし「シワ改善」に特化していえば
レチノールよりも効果を実感するには時間がかかるかもしれません。
また、アイテムの使用感にも違いが。
レチノールは油溶性(油に溶ける)の成分なので、
油分の入ったクリーム系のアイテムが中心。
水溶性のナイアシンアミドは、化粧水や美容液など
水分の多いアイテムが中心となっています。
どのステップで取り入れたいかや
使用感の好みによっても選択が変わってきそうですね。
「ナイアシンアミド」配合スキンケアアイテム10選
The Ordinary/ナイアシンアミド10% + 亜鉛 1%セラム
ナイアシンアミドで有名なアイテムといえば
The Ordinary(ジオーディナリー)のナイアシンアミド10%美容液!
さらっとみずみずしいウォーターテクスチャーで
においなどのクセもなく、肌質問わず使いやすいアイテムです。
皮脂のバランスを整えてくれる亜鉛1%も配合されているので
同時に皮脂ケアをしたい方、とくに夏場などにもおすすめ!
クオリティファースト/ダーマレーザー ウルセラC
こちらは2023年の新作美容液、
シートマスクが大人気のダーマレーザーシリーズから登場した
ビタミンC×ナイアシンアミドの美容液。
なんとナイアシンアミドは25%という高配合!
しかもベースも水でなくガラクトミセス培養液を使い、
4種類の高濃度ビタミンCも配合。
抜け目なしで肌悩み全方位ケアができてしまうアイテムです。
TUNEMAKERS/ナイアシンアミド
日本のブランドで
ナイアシンアミドに特化したアイテムを選ぶなら
チューンメーカーズ。
「原液美容」をうたうスキンケアブランドで
肌悩みにあわせてそれぞれの成分に特化した美容液を展開。
その1つに「ナイアシンアミド」があります!
これ1本で美容液として使ってももちろんOK、
化粧水や他の成分の美容液と混ぜて使ってもOK。
好みに合わせて自由に使えるのが魅力です。
CEZANNE/リンクルホワイトアイクリーム【医薬部外品】
プチプラで気軽にナイアシンアミドを取り入れるなら
セザンヌのアイクリーム!
2022年に発売された医薬部外品です。
プチプラでも、医薬部外品なら間違いなく
有効成分として決められた濃度は配合されているので期待値高め。
価格も1,000円以下と優秀…!
コスパも考えて、まず使ってみるならこれです!
FANCL/エンリッチプラス【医薬部外品】
単品でなく、複数アイテムのスキンケアラインで
ナイアシンアミドを取り入れるならファンケル。
エンリッチプラスシリーズは、
・化粧液(化粧水)のさっぱりタイプ
・化粧液(化粧水)のしっとりタイプ
・乳液のさっぱりタイプ
・乳液のしっとりタイプ
の4アイテムから、好みの使用感にあわせて選ぶことができます。
こちらも医薬部外品です!
魔女工場/ガラクナイアシン2.0エッセンス
韓国コスメでナイアシンアミドと言えば!
おそらく1番有名と言っていいのが魔女工場の美容液。
ナイアシンアミドは4%配合。
みずみずしくさっぱりとしていて使いやすいです。
ベースも水でなくガラクトミセス培養液で、
明るい肌を目指したい方におすすめのアイテム。
同シリーズのシートマスクやエッセンスパッドも展開されています!
COSRX/RX ザナイアシンアミド 15セラム
韓国コスメで高濃度ナイアシンアミド美容液を探すならこれ!
COSRXは各成分に特化した高濃度アイテム「RX」シリーズを
続々と展開中。その1つがこちらです。
名前のとおりナイアシンアミドを15%と高配合した美容液で
数あるナイアシンアミドのアイテムの中でも“攻め”タイプ。
同シリーズではレチノールやビタミンCのアイテムも展開されているので
気になる方はあわせてチェックしてみてください!
AMPLE:N/ブレミショットアンプル
セラミド、ペプチド、ヒアルロン酸など
肌悩みにあわせて各成分に特化した美容液を
多数展開している韓国コスメ・AMPLE:N(アンプルエヌ)の中でも
ナイアシンアミドを5%配合しているのがこれ!
流れるようなテクスチャーで肌なじみも伸びも抜群。
デイリーに使いやすい美容液です。
ONE THING/ナイアシンアミド10% 化粧水
韓国コスメで化粧水タイプのアイテムなら
ONE THING(ワンシング)がおすすめ。
ヴィーガン認証を受けているアイテムで、
化粧水ながらナイアシンアミド10%と美容液レベルの高配合。
150mLでたっぷりぱしゃぱしゃと使えるのが魅力です。
MEDIHEAL/THE N.M.F APマスク JEX
シートマスクが有名なMEDIHEAL(メディヒール)でも
ナイアシンアミドを取り入れることが可能です!
2022年にリニューアルされた定番の保湿シートマスク
「THE N.M.F APマスク JEX」では
特に表向きにはっきりとうたわれてはいませんが、
全成分表示をみてみると、5番目にしっかり
「ナイアシンアミド」が入っています!
ヴィーガン認証を受けた新しいシートも
密着感アップしていて使い心地抜群。
定番シートマスクでナイアシンアミドを取り入れるならこれです!
まとめ
今回は、スキンケア成分の「ナイアシンアミド」についてご紹介しました!
日本のプチプラコスメから、さまざまな韓国コスメまで、
アイテムの種類も豊富なナイアシンアミドは
医薬部外品の有効成分として「シワ改善」「美白」「肌荒れ」という
3つもの効果が認められている優秀な成分!
敏感肌の方でも使いやすい医薬部外品(薬用化粧品)を選ぶのもOK、
高濃度の一般化粧品で“攻め”のケアをしてみるのもOK。
大人の肌にうれしい効果がたくさんのナイアシンアミドを
朝晩のスキンケアで活用して明るくハリのある肌を目指しましょう!